オレ節生活

気の向くまま、思いつくまま

NODA・MAP 第13回公演『キル』

歌舞伎座千穐楽の翌日のチケット取ってしまうとは‥‥
と思いつつも観てきました。妻夫木くん、初舞台。当初キャスティングを聞いた時の、えー?ソレ、どうなのぉ?!と思ったよりはずっと良かったです。"爽やか"印象とはあちこちの感想(ブログ)で見かけましたが、なんつーかな、原石、みたいな感じはありました。汚れてないっていうか。台詞なんて全然こっちに響かないし、"演技"というには拙すぎる感がありましたが、良くも悪くも頑張ってるなぁと。眩しいなぁ、と。(オバチャン発言だね、どーも(笑)。)これからに期待。
『キル』は夢の遊眠社解散後、NODA・MAP第1回目作品だそうで、前回『ロープ』のような過酷すぎるストレートなテーマ性や、前々回『贋作・罪と罰』における洗練された言葉の紡ぎ方とは印象が違い、エネルギッシュでギュウギュウと詰め込んだ感じ。何せ野田地図はまだ3回目なので語るにはおこがましいけれど、少々繁雑な印象がありました。戯曲を読んだ時も「あれ、印象が違うな?」と思ったりもしたんでした。忘れてたけど(笑)。まぁ妻夫木くんの初舞台には良かったのかもしれない。
しかし、野田芝居の演出(美術も)は素晴らしいね。今回は2階席から観たのだけど、上から見れて良かったな〜と思いました。アレ、前方席だとどんな風に見えてたんだろ?野田さんの身体能力にも驚き。