オレ節生活

気の向くまま、思いつくまま

つらつらと、『朧の森に棲む鬼』

2月も終わりです。..って毎月末に言ってるなァ。
今月終わるのが早く感じるのは、2,3日少ないせいだけではない、と思うのでした。(特に上方地方では(笑)。)
今夜、その字組のハガキを手に持ち、なーんかつらつら考えていたらもういいっか、みたいな気持ちになってきてしまった。何、自分だけ満足・悦に入っとる!
だってね、染ファンにしろ新感線ファンにしろ、ちょっとブログ検索するといい感想上げてんですよね〜今さら私が何を言う?と思っちゃったりね。あ、卑下してるつもりでは毛頭ございません。舞台を観て心震わせ、他人様の感想読んで反芻し、ウルウル。一粒で何度も美味しい、なんて素敵なお芝居なんだろう!と思ってるだけで。
とは言え、語ります。
東京公演から約1ヶ月、これで見納め・大阪公演だったんだけど、多分この待つ間が私にとっては長すぎたのかもしれない。演舞場に通ってた時のような激しい気持ちになれなかったんです。結構冷静でした。そりゃ、昨日の日記に書いた通り、最前列であんな芝居を観た日にゃ、あまりの迫力に圧倒されて固まりますワ(笑)。飛沫は目に入るは、殺陣の風は感じるは、血みどろライが目の前に居るは。想像して下さい。それだけで硬直!です。しかしこの近すぎる席が災いした。余計なもんに目がいっちゃった感じ。物語に引き込まれてはふと冷静になり、引き戻されてはライ@染丈に釘付け。新橋演舞場の初日を最前列で観た時と同じような状態だったかも。色んな情報が過多!
これが大楽でも最前列(上手端だけど)だったもんだから、処理能力パンクよ(笑)。この日、初めて観劇の友人が隣に座っていたが、やっぱり頭パンク状態だったらしい。1列目なんて凄く緊張したとも言ってた。ちょっと可哀想なことしたなぁ。でも、1階席で「千穐楽」を祝いたかったんだよ!(東京楽が2階席だったから。)そしたらたまたま最前列席が当たってしまったんだよ!←本当は喜ぶところよ?、これ。
ハッ。つい、どーでもいいことを。長々と。
でも悔いはないです。(あったりめー!だろ。)観に行って良かった。観に行かなきゃ踏ん切りつかなかったもんね。大千穐楽の場に居られて幸せだった。ライが無事染丈に戻ってきてホッとした。ライのキンタハグが観られてモッケモン♪だった。マダレ@古チンの罰ゲームサイン会にも遭遇したし。でも私はトイレに直行してて(朝、お茶飲み過ぎた!)サインは貰えるどころか、受付にチョコナンと座ってるマダレ(笑)を見られただけだけど。
松竹座版の印象も言っとかなきゃ。
演舞場のサイズに見慣れたせいで松竹座が狭そうに見えた。殺陣とか、どっかにぶつかるんじゃんないかと思った。一幕目はどちらかというとネタ寄り、二幕目はライの破滅、とトーンがしっかり分かれてた感じ。東京公演後半では、この色分けがもうついてたけど、松竹座はよりくっきりしてた。そしてライ&キンタの親密度は……相変わらず萌ぇ♪です。特に「シュテンを俺にくれ」とキンタがライに頼むシーンは、本当に親しい間柄のやりとりという濃い空気があった。ように見えた。だから後半のキンタを斬って捨てるところが哀しい。激しい。キンタ@サダヲくん、大楽では泣いてた?涙を湛えたように瞳が光っていた、「本当に生きてるアニキなのかどうか」分からなくなったライの姿を遠く見つめて。ライは.....演舞場で観てた時より"人間"らしかった。染友のいうところの「観客の共感を拒絶していた」から、その奥の心情を垣間見れる"人間"になってたような気がして、切なさ倍増。私はずっとオボロ≒運命にただ翻弄された人間、だから最期が切ない、という解釈でライを見ていなかった(見たくなかった)んだけど、運命≒オボロに踊らされた人としての"ライ"を、感じた。人間なんてちょっと力があると驕るし、ちょっと悪事を囁いただけで自らを破滅の道に追い込むものなんだな。で、どこでその違いを感じたかっていうと....まだ良く分からないんだけどね。ずっと分からないかもしれないけど。随分時間が経ってから、「あっ」と思うかもだし。
で、いのうえさんは本当に大楽も松竹座に居なかったの?「TOMMY」の稽古中でも、大千穐楽は来るのかと思ってたよ。カーテンコールで舞台に現れるんじゃないかと期待しちゃった。何より劇団員の余分な(笑)自由演技のダメ出しがあったらなぁ、って、そこだけが不満だったりして。
カーテンコールでは、サダヲくんが煎餅が入った袋と地下足袋を投げ放った瞬間を見逃した!もう片方の地下足袋が宙に舞った瞬間には何とか間に合った(笑)けど。何見てたんだ?私。すかさず染丈は「その地下足袋は捨てて下さい」と言ってたけどね(笑)。一緒に観てた友はサダヲファンだったので「捨てるなんて!あり得ん」と言ってた。そりゃそーよねぇ、ファンなら(笑)。地下足袋を脱いだサダヲくんは5本指ソックスで、しかもそれから何度もカテコが続いたもんだから、濡れた舞台にソックスで現れて…冷たそうだった。染丈は最後の最後まで投げキッスしてくれなかった(涙)。やっとそれらしき素振りが見えたけど、私の席からは遠くて……よく分かんなかったよ!ま、でも2ヶ月頑張ったからね、それでいいや。(私、何様?)

うーん、結局長くなったね。まだ時々思い出したようにぶつぶつ語るのでしょうが、一応、これにてレポとして。
(※昨深夜に寝ぼけ眼で打ったので、読みにくい箇所とか少々修正しました。3/1。)