オレ節生活

気の向くまま、思いつくまま

山風『八犬伝』

一昨日が図書館への返却期日だったのですが……2日間オーバーして読了、山田風太郎八犬伝』。あと数ページ、というところがなかなか進みませんで。いや、言い訳ですが。いけませんなぁ、返却期日は守りましょうな。
や、面白かったです『八犬伝』。虚実入り交じった構成。きっと滝沢馬琴ってこんな人だったんだ!とイメージ確定してしまった。私にとって坂本龍馬が、司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく」であるように、武蔵と言えば吉川英治氏の「宮本武蔵」になってしまってるように(笑)。罪作り(?)なセンセェ方だ!そして、原作を読むのが面倒になってきた、という点でも山風センセェ、罪作り?
特に、馬琴と葛飾北斎が芝居小屋の奈落で鶴屋南北と出会う場面、興味深かった。ワクワクしたねぇ。現実が報われないから「虚」の世界では善因善報・悪因悪報にこだわる馬琴と、現実の世界をそのまま舞台に乗っけることで人々に迫る南北。さあ、アナタはどちらがお好み?…なんてね。