オレ節生活

気の向くまま、思いつくまま

VIVA、シネマ落語!

5月の観劇ライフが異常に楽しかったので(特に新橋演舞場・五月大歌舞伎昼の部)、自分的千穐楽・25日(日)以降腑抜けのようになってましたが、昨夜は『忌野清志郎・完全復活祭@日本武道館』DVDに燃え、今日は今日とて、落語会・『第九回らくだ亭』@内幸町ホールへ。
いや、面白かったです!!活力復活?しました。

                                                • -

んで、落語会の感想。
なんか、チト感動してるので支離滅裂かも。すみませんねぇ。
いや、もうね、トリの志らく師匠の「シネマ落語」にやられました!
なんだ、この噺は?!えぇ噺や〜(涙)。
と思って終演後、ロビーに貼り出されてた番組を見たら、「シネマ落語・たまや」とありました。
こ、、、これがシネマ落語か!!
映画好きの志らく師匠が「映画の魅力をあまねく知って貰いたいと往年の名画を落語で語る"シネマ落語"」(本日パンフの紹介文から)、そー言えばこんな映画があったような、なかったような‥‥
って、どっちやねん!や、私もあまり映画に詳しくないんで(汗)。
これは映画に造詣が深く、落語もお好きな友人に聴いて貰いたかったな〜
笑って泣ける人情話なんだけど、古典で感じるちょっとした違和感(生きている時代が違うから当たり前なんだけど)がなく、いやもう単純にジワッと来ました!
やられたぜ、志らく師匠!!
人によってはちょいと甘口に感じるかもしれませんが、世知辛い世の中、少々甘口の方が心洗われる!(とゆー私が一番甘いかも??)
おっと、志らく師匠絶賛!が先になってしまった。
番組なぞを書いておかねば。

---------------------------------
■第九回らくだ亭 於:内幸町ホール
開口一番・「やかん」 柳亭市朗
「松竹梅」  立川志らく
「親子茶屋」  桂小米朝
【仲入り】
「代書」 桂小米朝
「シネマ落語・たまや」 立川志らく

                                                                • -


パンフによると今回のらくだ亭は「上方の華、江戸の粋」と題しての初めての二人会だそうです。
志らく師匠は、昨年11月国立演芸場での志の輔師匠目当てで聴きに行った「らくごのごらく」にて大笑いし(「火焔太鼓」であった)、今年は追っかけるぞ!と思いながらなかなかままならず(汗)。
小米朝師匠の高座は初めてですが、我が家で愛読?している東京新聞に時々コラムを書いていて、機会があれば聴きに行きたいなと思っていたので、願ってもない二人でした。
それにしても、小米朝師匠のプロフィールを読んで、意外に年上だったのでちょっと驚きました。いや、見た目がお若いので志らく師匠と同じか、ともすると年下か?と思っていました。
そうよね、人間国宝桂米朝師匠を父に持つ小米朝師匠だもの、50歳くらいにはなってないと。オカシイですよねぇ。
初めて聴く本格派上方噺家による上方落語
文楽にしろ歌舞伎にしろ(義太夫もの)、上方言葉は好きなので結構しっくり来るんではとかなり期待。
....の割には、仲入り前の一席ずつは両師匠とも、うーん、こんなものか、、、と。(あぁっ、失礼な!)
しかし小米朝師匠、茶屋の噺だったせいもあるけど、はんなりとした色気を感じましたね。
また、着ていた羽織が素敵な色で。薄蘇芳(うすすおう)色というのでしょうか、、、、そう!ちょうどアズキアイスのよう。(笑・飽くまで褒めております!)黒いお着物にとても良く合ってました。
因みに二席目の時も、渋い桜色(薄灰桜色?)のような羽織でしたので、こういう色がお好き&お似合いなんでしょうね。
と、最近、お召し物(着物)にも目が行くようになった私でした(笑)。
さて仲入り後の二席は、後に美味しいモノを残しておいたのか、エンジンがかかってきたのか、小米朝師匠はこの秋襲名する米團治の名に因んで(?)四代目米團治が作ったという「代書」、志らく師匠が前述のシネマ落語「たまや」と、新作落語競演が楽しかった!
ま、小米朝師匠は「代書」、先日大阪で初めて高座にかけたばかりで「あまり大笑いする噺じゃないんですが」と前置きし、故・枝雀師匠に習ったというもう1つの噺と(なんて言ってたっけかなー?)どっちがいいですか?と客席に問いかけ、お客さんからのリクエストで「代書」の方になった訳ですが....
いやいや、なかなかどーして面白かったです!
笑いが多かったのは江戸と上方の気質のせいですか(笑)?
四代目米團治師匠は実際に代書屋で生計を立ててたことがあるそうで。そんな時代に思いを馳せるのもいいではないですか。やはり履歴書を書いて貰うくだりが面白かった。
んで、トリは志らく師匠。
"シネマ落語"という分野を切り拓いているとは知ってましたが、実際に聴けるとは!
始め、花火の噺だったので、以前、立川流二ツ目の談奈さんで聴いた「たがや」かしらん??まさか??と思ってしまった私をお許し下さい(笑)。
良かったよー。
えぇ噺や。
笑いあり、淡い恋あり、切なさあり。
親方の気持ちを思うとちょっとウルッと来た。
でもハッピーエンドだから!!
「かぎや」「たまや」と言ってるのに、娘さんの名前にピンと来なかった私はかなりな勘悪し(笑)。
志らく師匠はえらい早口で時折何を言ってるか分からない、とも聞いてたけど、今日の二席はどっちも聞きやすかったです。と言っても、早口の部分で笑いましたけど(笑)!
やっぱり志らく師匠は追っかけなければならぬかー?
もっと聴きに行きたいと思ったのでした。