オレ節生活

気の向くまま、思いつくまま

吉例顔見世大歌舞伎・昼の部(2007.11.10)

今月は公私ともに多忙(?)になりそうなので、歌舞伎座詣では昼夜1回ずつとしました。夜の部は後半(前楽?)の11/24。まずは昼の部を。感想サラッと。


『種蒔三番叟』
普通の「三番叟」ものとはちょっと異なるようです。詳しく?は梅之さんのブログを。10/31にチラッと、11/4、11/5辺りをご参考に。
 ● 梅之芝居日記
孝太郎さんキレイ(ポッ)。後で『御所五郎蔵』でも思ったけど。なんか最近滅法キレイになってません?え、3階マジックかしら(笑)?いつぞやフクロミツスイ(オーストラリアの珍獣)とか言ってごめんなさい。梅玉さんと孝太郎さんの柔らかで優しい雰囲気を楽しみました。船に乗って揺れる振りのとこが特に好き。

『傾城反魂香(吃又)』
修理之助@錦之助さんがなんて若々しい!キャーなんで?!(←オイオイオイ!)爽やかでシャキッとしてて、"前髪の若者"に違和感ないよーー。ステキ。今までで一番印象深い修理之助になったかな(というほど回数観てないけど)。
又平@吉右衛門さん、以前拝見した時のように、うわっ濃いぃーーと感じなかったけど(3階だったせい?)何だか愚かしさがより際立って見えた。何しろもう、おとく@芝雀さんに注目だったから。
可愛い、って言ったら「吃又」の女房に相応しくないのかもしれないけど、又平に代わってくっちゃべっている姿が愛おしい。又平ともども哀願する姿が愛おしい。特にキュンとなったのが「手も2本、指も10本…」と又平の手を取った時。優しく、子供を愛でるようでいて夫を愛で、哀しく、胸が痛くなってしまいましたよん。芝雀さんのおとく、私的に好きなんじゃないかと思ってましたが思った通りに良くて満喫。最後は私も嬉しかったぞ。しかし、もっと長い話のような気がしてましたが意外に短く感じて少々驚きました。

『素襖落』
やー、幸四郎さんの太郎冠者だよー。高麗蔵さんはいーんだけど錦吾さんの三郎吾("三郎冠者"って言うんじゃないんだ…)だよー。意外だよー。うーん、もっと笑いがドッカンしていいはずなのに....割と客席静かだったね。やっぱり異質な気がしちゃいました。幸四郎さんだってコミカルさはあるんですけどね。姫御寮@魁春さんに請われて語る"那須与市"が、武者そのものって感じでちょっと笑ってしまった。太郎冠者が語ってるっていうんじゃないんですよね(笑)。染丈の太郎冠者、見たいなーとふと思う。左團次さんと彌十郎さん、デカッ!!

『御所五郎蔵』
筋、把握してないよ〜と思っていたのですが、観たことありました。團十郎さんだった記憶なので、数年前の團十郎さん復帰の新春歌舞伎@新橋演舞場だったのかしら?土右衛門が左團次さんで、与五郎が菊五郎さんで、皐月が福助さん。うーむ、デジャヴ、デジャヴ。
仁左様の五郎蔵、カッチョ良い♪♪両花道だったんですよね、つい土右衛門の方(本花)を見てしまったら、真下に仁左様いらしてました(3階上手寄りに座ってたので)。菊五郎さん、チョイとだけ出演。この勿体なさが顔見世か?
奥座敷の場、皐月@福助さんのもどかしさが良く見えてハラハラしてしまった。せっかく偽の愛想づかしして手に入れたお金、持ってけよーーー!!いや、錦吾さんが持って行ってくれればそれでいーのになぁ。逢州@孝太郎さんがまたキリッとした美しさで。以前、珍獣とか言ってすみませんでした(しつこい)。でも五郎蔵に間違われて殺されて終わり。可哀想すぎる(涙)。そして立ち回り中、突然の「昼の部はこれきり」で幕。うーむ、煮えきれぬ....。
ところであの腰に差してる尺八は、五郎蔵もたしなんでいるのか?とふと気になったらちょうど「歌舞伎座掌本」に色男がアクセサリーとしてた、と書いてありました。助六も同様。考えてたことの答えが載っててビックリした。皆、疑問に思ってるんでしょうか。
おっと、結構長くなりました?