オレ節生活

気の向くまま、思いつくまま

『キャバレー』・マチネ@青山劇場

(※メモ程度/編集中?につきコメント入りません)
有名な、ライザ・ミネリ主演、ボブ・フォッシー監督の映画は観てないんですよね、実は(^_^;)。 でも歌はどこかで聴いたかして、聞き覚えが。 一応ミュージカル?なんですよね、これ。ので、歌とダンス、そして笑い(これが松尾スズキ風か)は楽しめた。
でも、ナチスが忍び寄る時代の不気味さ、倒錯的退廃的なクラブの雰囲気、それは薄い。
松尾スズキの舞台って見たことなかったのだが、イメージ的にちょっと気色悪い系かな、と。そんな演出だったらいいなぁと思っていたが、割と正当?まとも?大人しい感じ?だったのが残念。笑いの質は独特で好きかな。特に9月に『犬顔家』で見たばかりだった小松和重さん(シュルツさん役)と、『朧』のツナも記憶に新しい秋山菜津子さん(シュナイターさん役)のカップルはいい!最終的には悲しい結果になるんだけど....その課程では微笑ましくて、可笑しい。二人とも老け役。
因みに小松さん、休憩時間明け間近に客席に出没。「早く席に着いて下さいよー、もうすぐ始まりますよー」と客にちょっかい出しつつ去っていきます。
キットカットクラブの歌姫/サリー・ボウルズ役、松雪泰子。こんなに歌える人だとは知らなかった!ダンスもさすが。しかし細すぎ。ダンサーさんの方がずっと肉感的で衣装を着た時の魅力があった。甘えたような鼻にかかった台詞回しもちょっと気になる。
キットカットクラブのMC(司会者)・阿部サダヲ。余裕な歌いっぷりとパフォーマンス、そして最前列のお客をいじる、いじる。キャー、最前列に座りたい!と思いました(笑)。 ちょうど、最前列の上手寄り角の席がひとつ空いていて、一幕ももう終わろうかという時間に客がやってきた。すかさず「今頃来たの!これまでの展開、教えようか?」と(笑)。そりゃそうよ!私だってビックリよ。最後、3回目?のカーテンコールで「どうでした?楽しめました?」と再度話しかけ、「じゃぁアナタが来るまでの筋を、小松さんから!」といきなり小松さんに振るサダヲくん。小松さんは困りながらも説明しようとしてました(笑)。
ベルリンにやってきた作家志望のアメリカ人若者・森山未來くん。歌もダンスも魅せられるのに、披露はほんのちょっと。勿体ない!!もっと踊らせてやってよ〜〜松雪さんの歌は少しカットしていいからさ〜〜(←あっ。)まだまだ子供だよな、と思っていたのに、三つ揃えのスーツを着た姿は少し大人びた青年だった。
大人計画村杉蝉之介さんがナチス党員役。なかなか不気味な感じがして良かった。初めて見た人だよー。