オレ節生活

気の向くまま、思いつくまま

その1:秀山祭九月大歌舞伎昼の部「車引」幕見

実は幕見は初体験でした。色んな噂(?)を聞いて少々二の足踏んでましたが、何事も経験!何せワタクシ、金比羅さんの階段を、途中休憩の友を置いてサッサと登ってしまった人間です。(返す返すゴメンね、友…)恐るることなし!4階までなぞ何のその!朝一で元気だったし?人も少なく、階段で数人ゴボウ抜きした暁には、席を選び放題(笑)でした。ちょっと迷い、後列のやや上手寄りにしました。噂に聞いた通り外国人が多かったです。この席空いてる?と英語で訊かれましたが、上手く答えられなかったです。勉強だわ。
さぁ幕開け。後ろに誰もいないので前のめり。梅王@松緑くん、桜丸@亀治郎くん兄弟登場。観客の皆さん、拍手のタイミングを測りかねているご様子。思ったより大向こうが少なかった....(ぐすん)。松緑くん、声はデカいが、デカいがため、強弱つきにくく台詞が平坦に聞こえるのよね、というのが印象でしたが、近頃はそれも払拭されつつあるのかな。直情な感じがピタリはまってるよう。亀ちゃんは亀ちゃんなりの解釈の桜丸かな(当たり前か)。女形アプローチでしたね。最初、梅王と桜丸がバラけてるように思えたのだが、気がついたら揃っていた。もしかしたら気持ちが"揃う"って、こんなことかな?
さぁ、時平一行が通りかかりますよ!杉王は種太郎くん。幕見席からはちゃんとちっちゃく見えますぞ(笑)。ちょっと体が揺れるのが気になりましたが(遠くからだとよく分かるのねぇ)、きっと日々、芸汁(?って何(笑)??)をスポンジのように吸収してるのでしょう。頑張ってね、杉王。
おお、そこに!松王くんの声が!喉を心配してましたが@染丈、低めの声もよく通っておりまする。....ここでの張り切りが「鬼揃紅葉狩」更科姫への負担に…とは、考えないでおきましょう。
現れました〜!細面の顔にあの隈取りが意外と(あっ失礼なっ)似合って素敵ですよ!アラッ、幸四郎パパに似てる?と初めて思いました。親指ビョーンと立って勇ましい!双眼鏡でガン見ですね。三兄弟で小競り合うも、息ピッタリで引くも進むもままならぬ?おまけに親父殿のことを出されちゃあ…今日のところは去れ、散れ!てな訳で、いやーん、もう終わり?!拍手、拍手〜〜!!
あっという間でした…。でも観て良かった♪染丈は素敵だったし、幕見も経験出来て良かった♪また来よう。

朝一の一幕見は『引窓』も一緒でしたが、観ると次の『魔界転生』に遅れてしまうので、これにて切り上げました。歌舞伎モバイルのクーポンで200円引き也。

初めての幕見席からの風景。