オレ節生活

気の向くまま、思いつくまま

新橋演舞場・花形歌舞伎 昼/夜通し(2006.11.5)

着いて、まず、ショックな事が。昼の部は奮発(?)して2等にしたのだが(夜は3B席)、右側と左側を間違えました!おば様二人連れが座ってるので、アレ…?と。あっ、ここは右側!....そー言えば購入時にWEB松竹行ったり来たりして、混乱したような記憶が。と、今、気付いても仕方ない。でも花道見えなーい(涙)!最初から観念してるのとじゃ失望度が……(涙)
次に、嬉しいオドロキが。一幕目後の幕間、染仲間とバッタリ!にゅわにぃ〜?!席に戻りつつ携帯チェックしたら、別の染仲間から「今日は演舞場に居ます」とメールが!よりによって染ちゃん不在の芝居で、偶然同じ日に?!これはもはや運命か!(あっ、嫌がらないでお二人さん!)次の幕間には無事3人落ち合い、手持ち無沙汰の時間を楽しく過ごせました。ありがとでした!
では感想サクッといきます。
《昼の部》
『番町皿屋敷
怪談じゃないっすよ(そりゃ私が最初思っただけ(汗)。)、切ない恋物語。こんな話だったのか。人を、試したくなるが恋心、しかし試せば心は離れる。チョイと魔が差した女と、潔癖すぎる男が織りなす悲しい結末。女・腰元お菊は芝雀さん、男・旗本青山播磨は松緑くん。芝雀さんは、本心を確かめるために家宝の皿をわざと割るようには見えず、手討ちにされるのがあまりに可哀想。松緑くんは熱演だが、イマイチ感情移入出来ず。それは私が女だから?許してやれよ〜。一途もよいが、余裕ないと生きてくのも大変だぞ。あ、もう生きる張りもない?そうなのか、播磨?松緑くん、ピンポン玉のような丸く小さいお顔に、目の下の赤いラインが……気になります。いいのかそれで?!青山家の奴は誰だったのでしょう?なかなか熱演です。ちょっと聞き取り難い口跡ですが。最初の山の手桜の場面で、播磨に相対する四郎兵衛@猿弥さん、顔デカッ!てことは、余程松緑くんが小さいのか……。
勧進帳
えーと、次の「女男白浪」とは逆に、比較するものが凄すぎるのか(今まで観たは、幸四郎パパに吉様、三津五郎さん)....何だかおままごとみたいで....あっ、海老くん&菊ちゃん、すみません!!まぁ難しい演目なのでしょうね〜。精進して下さいな。菊ちゃんの富樫が思ったより存在薄かったね。見た目はお父様・菊パパそっくりなのに。海老くんに押されてる?声は素敵です。四天王のうち、女男蔵くん・猿弥さん・段治郎さんが、2階席モニターでは、中・小・大となってて…絵面的にどうなんでしょ?それにしても、早く染ちゃんにも弁慶役をやらせて下さいな〜!ひとつ、よろしく♪
『弁天娘女男白浪』
こちらの比較対象は一昨年の三越歌舞伎・亀ちゃん版なので、全てが新鮮で(笑)。菊ちゃん、良かったな〜。南郷力丸@松緑くんとの息もぴったり。兄貴分・弟分、というのがそのまま地でもあるような、気心知れた感じが出てた。菊&松コンビはいいと思うな。菊ちゃんの江戸弁もいい感じだし、女から男に替わるのもメリハリあって良いなぁ。左團次さんが日本駄右衛門で締める。ベテランは落ち着くねぇ。浜松屋・番頭は橘太郎さん?小さくて可愛い♪いかにも番頭だ!梅枝くんも頑張ってるね。台詞一カ所、ド忘れしたようだけど。
《夜の部》
『時今也桔梗旗揚』
信長(ここでは春永だけど)と言えば、海老くん(笑)!違和感なくマッチ。理不尽で、"自分が法"に納得できるは海老くんだからこそ。史実の光秀イメージからすると違和感あり@松緑くん、理知に勝ち、というより「後で見てろよ」風に屈辱に耐えるのだ。だから最後の爆発は気持ちが良いけど、光秀じゃあないんだよね…ま、いっか。信長(春永)、ちょっと面白い化粧ね。軌を逸してる感じが不気味。光秀妹@松也くんが健気で可憐。幕が閉まりきっても松緑くんの笑い声が。お聞き逃しなく?!

船弁慶
菊ちゃん、いいっす〜♪でもどーしても静御前の拵えがコケシに見える…。ごめんよ菊ちゃん。義経との別れがつらく悲しい、をグッと感じたよ!我ながら驚き(そーゆーとこ疎いから。)義経は梅枝くん。頑張ってます。刀の鞘抜きで引っかかってたけど。何故か梅枝くんミスにうるさい?私(笑)。弁慶@團蔵さん、危なげなくていいんだが、なんか怖いっす…(笑)。知盛の霊になってからの菊ちゃん、カッコいいッス〜♪(あ、恐ろしさはないんだけど・汗)隈取りが青じゃなくて緑が入ってたみたい?音羽屋さんはそうなの?長刀の扱いに惚れ惚れしちゃう〜(ポッ)。これだけは近くで観たかったなー。グルグル回る引っ込みも。しかしまた染ちゃんの「船弁慶」が観たいな〜(と結局そうなる(笑)。)
義経千本桜・川連法眼館』
いやぁ、面白いものを観たよ。義経@段治郎さん・静@笑三郎さん・亀井六郎@猿弥さん、ときたら忠信は右近さん……と思いたいところ、海老くん。意欲的ですよ。ある意味、眠気も疲れも(一日中座ってたからねぇ〜)吹っ飛ぶ。動きはなかなか良かったかも。でも台詞が…(汗)笑い声が何度も漏れてたね。軽さと切なさはないが、可愛く見えたりして……え、なんか私、間違ってる(笑)?義太夫・葵太夫さん。宙乗り最後、桜吹雪のサービス(?)付き。あ〜2階左に座ってた時に落ちてきてたのはこれかぁ。そう言えば今月の演目は桜で始まって桜で終わるのね。ほとんどの人がオペラグラスで海老くん見つめてる時に、段治郎さんチェックする私(笑)。(と思ったら結構居たみたい段ちゃんファン。)笑三郎さんって外国のお人形みた〜い。エキゾチックさが堪らない。好きかも(笑)。....こうしてオモダカ屋にハマるのかな。
結論。友も言ってたけど、花形(若手)は花形なんだな。でもそれが楽しい。色々やってみるのはいいんじゃないのかな。多少外れてても(笑)?それが出来る場と客に感謝してね♪なんて、偉そう?いやいや、花形役者を支える一人としての気概です(笑)。