オレ節生活

気の向くまま、思いつくまま

The SUN

昨日候補に挙げたもう1つの映画、A・ソクーロフ監督の『太陽』を今日は観て来ました。奇しくも2日続けて太平洋戦争もの。しかし、トーンは限りなく対極。
イッセー尾形さん、素晴らしい!昭和天皇そのものに見えました。
色んな気持ちに陥る映画でした。外国人・ロシアの巨匠監督だから出来えた描写。日本人だったら何かしらの感情が入り、偏ってしまうであろうところを冷静に。静かに淡々と。
簡単に感想が言えないですね。複雑で、理性と感情が入り混じる、これが人の存在なのかも。これが人の世、社会というものなのかも。
どちらかと言うと左寄りな見解を持つ家庭に育った私は、一般的に思われているより批判的な目で皇室を見ているだろう。この映画を観た方は、憤りを感じるだろうか、それとも微笑ましさ、愛しさか。それでも私は人を神格化するということに一種の哀れさを感じた。「これで私は自由だ」、その言葉に私は悲しくなった。
※追記……(時代物)日本映画のどこかに「六平直政」さん。もあり得る。